人生の午後を生きる

シンクロブックのエッセンスをお届けします。

私の偏執愛 めっちゃぶっ飛んだ映画

村山和也監督

 

 

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セミドキュメンタリー映画

「とら男」

数年前にいらしたプロデューサーの

お客様からの繋がりで

この作品を知ることができた

 

30年前に起きた未解決事件

「金沢水泳コーチ殺人事件」を

実際に担当していた石川県警の刑事

西村とら男さん本人が

70代にしてスクリーンデビュー

 

冒頭シーンの

元刑事のとら男さんの

孤高のモーニングルーティン

白髪ヘアをきゅっとひとつ結びに

して豪快に朝食を食べるシーン

 

何故かね

レトルトカレー的な

ぶっかけご飯を

お箸で食べるの

男飯やねえー

 

松田優作思い出したんだよね^_^

あの色気のある男臭さ

 

これまた安藤さくらさんを知った時の

衝撃と似たものを感じてしまった

相棒の女子大生かやこさん役の

加藤才紀子さん

 

セミドキュメンタリーって

再現フィルムとは

全然違うものなんだなあ

 

私の場合

再現フィルムは

あくまでもリアルに再現して

くれるドラマを鑑賞していて

客観的なんだけれど

 

今回はとら男さんや

かやこさんと同じ空間に

いるような一体感

 

とら男さんとかやこさんが

再調査の為に帳場(捜査本部)を

つくるための一連の動作など

なんなら

私も雑巾掛けして

物どかしたり捜査メモ

はったよね?と笑

 

それにしても

意味はないかもしれないけど

ちゃんと向き合うと何かが

変わるかもしれないと

かやこさんは名言を残していたが

 

その言葉通り帳場という空間造りの

際に映し出された2人の

手の動きは指先まで

美しかったなあ

 

力強いのに優しくて丁寧で

捜査メモを貼る時にも

筆先の一文字一文字にも

魂が込められているのが

伝わってきて

 

テレビ等でよく観てきた

刑事ドラマとは

全く違うカテゴリーなんだ

 

セリフの必要ない

黙々とその空間を

共に造り続けるその場面が

とても好きだ

好きすぎて何度も繰り返し

観てしまった

 

村山監督の思いを

とら男さんやかやこさんを

通して受け取りたいとおもった

監督自身が石川県の出身で

幼少の頃にこの未解決事件は起きている

時代に取り残されたかのように

理不尽に蓋をされてしまったもの

これ以上どうにもならないと

見捨てられたもの。

掘り起こすというエネルギー

半端ないです

炙り出されていくものがあり

このような映画作品を

通して真実を見抜く力が

磨かれてワンネスのパワーに

繋がることで

少しでも不正や未解決が

なくなればいいなあ

 

 

とら男さんが

かやこさんとの出逢いにより

刑事魂を再度覚醒させられた

ように感じたし

 

犯人はこいつだと

わかっていながら

組織と大人の事情で

捜査に影響力を

持てなくなり

未解決事件になってしまった

その無念はとら男さんの

「千穂ちゃんごめん」という電子書籍

綴られている

わたしもポチしてしもうた

 

そして村山監督!!

ここまで切り込んだんですねーと

驚愕でしたよー

なんと

とら男さんは

ラスト間近に意を決して

数十年前から

目星をつけていた

容疑者に逢いにいき

「あの事件のことを聞きたい」と

単刀直入に伝える

 

なんのごようでしょう?

と愛想よく出てきた

その男の唇が震える姿が

アップで映し出される

 

突然のことで

ごまかせないその動揺

そしてとら男さんの

凄みのある片方のくちびるを

あげニヤリとした表情。。。

 

ニッチな映画大好きな方にも

大衆映画大好きな人でも

そんなの超えて鑑賞できる

 

私たちの人生には

不思議な出会いがあり

謎があり

理不尽な結果があり

自分1人では

どうにもならない無力感がある

 

それでもちゃんと向き合っていけば

何かがかわるかもしれない

終わっていない

終わらせないで良い

大切な思いが私達にはあるんだと

再認識

生きるということについて。。

 

あー

金沢の名物おでん

かに面をたべてみたい!

ダイナミックなお料理だよ

 

カニの甲羅に外子、内子を詰めて

カニの脚で蓋をする

 

とら男さんとかやこさんは

このパワーフードが食べられる季節に

おでんやさんで

不思議な出逢いをしたんだ

メタセコイアという

生きた化石と言われる

珍しい植物が2人を繋げたんだよ

 

 

あなたもあるかな?

出逢いや引き寄せの時に

思い出深い何か

 

わたしはあるよ

冬の寒い夜によく

買って立ち食いしていた

お気に入りの焼き芋笑

ここから人生変わっていったんだ

 

村山監督の次の作品も

楽しみだなあー

唯一無二というワードが

浮かんで離れなくなった

 

素敵な作品をありがとうございます!