人生の午後を生きる

シンクロブックのエッセンスをお届けします。

魂の旅路  未練タラタラの休日にて^_^

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生まれて初めての海外旅行は 

20歳の時。

台湾だった。

それから友と3回

彼氏と2回

社員旅行で2回

単独で2回。

安易なひと時の情熱で

住みたい国に入っていたものだ。

アジア特有のあの喧騒が好きだ。

台湾好きの私に友人が勧めてくれた

吉田修一氏原作の「路」ルウ。

日本の新幹線を台湾に走らせるにあたっての

企業チームの奮闘を描いている。

現在も台北から高雄まで最短90分。

ちなみに長距離バス、普通電車での

所要時間は5時間程。

プロジェクトスタートから

7年の歳月を要して2007年に開通。

技術支援国の真似だけではない

台湾独自の新幹線着工から開通までの

様々な人間模様の路

オムニバスのように

何組かの人生が展開されて

繋がってゆく。

主人公の若き男女の

ソウルメイト的ストーリー有り。

新幹線事業に携わる日本人女性と

街で出逢った建築学科で

次期に日本留学する台湾男性の路。

連絡先のメモを無くした事で

すれ違い再会するまでの

お互いの心の成長過程もテーマ

 

留学生の国際恋愛事情。

日本人男性の子供を身籠り

シングルマザーとして生きる選択を

した台湾女性を丸ごと受け入れる

幼ななじみの台湾男性の路。

 

新幹線事業に携わる単身赴任の

エリートエンジニアの

ストイック過ぎる性質。

家族からの孤立。

台湾女性との出逢いによる

心の更生の路

 

心の余裕を無くした時

信じた相手に裏切られた様な

気持ちになったときに

苦しさまぎれに吐いた毒。

自分自身を傷つけてしまう 

大切な人を下げずむ言葉。。

「お前は二等国民だ」

「お前はただの台湾ホステスだ」

「台湾が好きなのは他に男がいるからだ」

これらは全て大切な相手に 

吐いたセリフ。

救われるのは登場人物が

心から後悔し

謝罪をして関係を修復しょうと

努力をする事。

この場合の修復は

自分の弱さを後悔の念を

謝罪の気持ちを伝える事。

修復の結果が別れの事もある。

本当の自分の気持ちに気づき

自立美と共に生きる覚悟をする。

だからこそお別れになる関係もある、

修復してより深まり寄り添える

関係もある。

あの言葉を吐かずに

いられなかった悲しみを

無意識レベルで共有できる間柄。

それさえも絆になる事があるのだな。

お互いの心の中から決して

消える事はない特別な存在。

まるでいつか再会せずには

いられなくなる為の証のように。

 

私が一番心惹かれたのは

戦後60年ぶりに台湾へ戻り

同窓会に出席して

昔の友に再会し謝罪をする。

「お前は二等国民だから日本人の〇〇とは

結婚なんかできない」と言ってしまったのだ。

その友と同じ女性を愛し、

その女性を妻にして

先だたれる。

今度は自分が

台湾で倒れ病床につく。

医者になった友人の懐で

人生の再期を迎える決意。

台湾で生まれて育った老人は

台湾の土に帰るのだ。

妻の遺影と共に

新幹線の中から

故郷台湾の大地を見つめる

穏やかな笑み。

湾生の路。

友人に勧められて完読後

気持ちが強く揺さぶられ

9回目の台湾を訪れた。

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台北駅が窓から見える

コスモスホテルに連泊し、

新幹線に乗りまくった^_^

楽しかった。気持ちよかった。

幸せな時間。

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コロナ禍で海外旅行ができなくなり

未練タラタラ。。

2020年にドラマ化されているのを

最近知りU-NEXTで鑑賞の水曜日の夜

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原作には敵わなかった。

3話では難しいものがあったのだ。

原作を読んでない人には

いまいちわかりづらかったようだ。

 

未練タラタラの定休日。

希望を持って頑張ろうと思う^_^

コロナ禍でお楽しみは倍増したよ。

いつかまた

屋台のご飯を食べたい。

台湾のお母さん達がつくる

小皿料理を食べたいと思う。

 

本日もおつかれさまでした。